『江戸時代ってどんな生活だったの?』って思うことありますよね。時代劇や大河ドラマを見ていると舞台設定の多くが江戸時代だったりしますよね。
時代劇やドラマの中では、石けんを使うシーンはないのですが、現代では当たり前に洗面所や風呂で使われている石けんって、『当時は何だったの?』って考えることありますよね。
現在は、肥料などに使われている物が、江戸時代では石けんとして使われていたんです。この記事では、江戸時代に石けんとして当たり前に使われていた意外な〇〇について解説致します。
江戸時代の風呂で使っていた石けんは〇〇だった!!
江戸時代の風呂で使っていた石けんは、『米ぬか』の入ったぬか袋で体を洗ってました。米ぬかは、お米を精米する時にでる粉ですね。
この米ぬかに重曹と水を加えるだけで天然の米ぬか洗剤になります。この米ぬか洗剤が、サビや油汚れを落としてくれるので敏感肌の方は一度試してみる価値があると思いますね。
江戸時代に生きた人たちが、どんなヒラメキで『米ぬかを使うと体の汚れが落ちることを発見したのか?』分かりませんが、天然由来の植物性洗剤なので体に良かったと言えますね。
それでは、江戸時代にシャンプーとして何が使われていたのか見ていきましょう!!
江戸時代、髪を洗うときはこんな物が使われていた!!
江戸時代、髪を洗う時にシャンプーとして使われていたものは、『ふのり』です。『ふのり』は海藻ですね。この『ふのり』の粘液を使って髪を洗っておりました。
海藻の粘液で髪を洗うのって、想像しただけでちょっと気持ち悪いですね。しかし、現代では海藻エキスの入ったシャンプーも販売されているので、江戸時代の人たちは、先見の明があったと言えますね。
次に、現在では当たり前になっている洗濯洗剤や歯磨き粉が、江戸時代ではどんなものが使われていたのか見ていきましょう!!
洗濯洗剤や歯磨き粉は度肝を抜くもので行われていた!!
江戸時代に洗濯洗剤として使われていたものは、『木灰』(きばい)です。歯磨き粉には、『みがき砂』が使われていました。
それでは、各々詳細を見ていきましょう!!
洗濯洗剤に使われていた『木灰』って何?
『木灰』は草や木を燃焼させた後に残る灰です。この『木灰』を水と一緒に桶に入れ上澄み【灰汁】を使って洗濯物を洗濯してました。
江戸時代に使っていた、この【灰汁】は石けんの原料、洗剤や漂白剤のもとになっていますね。
木灰と聞いて、脱臭炭のイメージが先に思いつきますが、江戸時代を生きた人たちは、様々な知恵を使って洗剤の原型を作ってきた事が言えますね。
歯磨き粉に使われていた『みがき砂』って何?
『みがき砂』は凝灰岩質の砂です。さらに具体的にいうと火山灰が堆積してできた岩石の砂になります。
江戸時代を生きた人たちは、洗濯と同じように灰を粉状にしたものを使って歯磨きしていたことになりますね。
また、江戸時代は房楊枝(ふさようじ)という鉄砲串のようなもので歯ブラシをしておりました。房楊枝は歯間の掃除には適した構造をしてますが、歯の表面や裏面はチョット掃除しづらいと形になってますね。
江戸時代は、舌苔の掃除もこの房楊枝でおこなっており、舌を掃除する習慣がすでにあったことが言えますね。
江戸時代を生きた人たちは、口臭もケアして生活していた事が言えますね。
まとめ
- 江戸時代の風呂で使っていた石けんは『米ぬか』
- 髪を洗う時にシャンプーとして使われていたものは『ふのり』
- 『木灰』から【灰汁】をつくって洗濯物を洗っていた
- 江戸時代では『房楊枝』と『みがき砂』で歯磨きしていた
江戸時代を生きた人たちは、普段の生活の中で、そのままゴミとして捨てられても不思議ではない物を有効活用して生活していた事が言えますね。
江戸時代は、リサイクル社会だったという事が分かりますね。