現在のパーカーのボールペン生産国はフランスですが、昔からフランスで生産されていたわけではありませんね。
パーカーと言えば老若男女が知っている老舗筆記用具メーカーですが、100年以上の歴史の中で生産国である拠点が移り変わっていた歴史があります。
『もともと創業はどこで行われ、パーカーはどんな歴史を歩んで来たのか?』これらの疑問について、今回の記事で解説していきます。
パーカーボールペンの生産国、現在はフランスだけど創業時はこの国!!
パーカーボールペンの本社はフランスのレンヌにあり、生産国は2009年からフランスです。
しかし、創業時はアメリカに会社がありました。創業者のジョージ・サンフォード・パーカーがミシガン州のジョーンズビルで1892年にパーカー社を設立。
もともと、創業者のジョージは電信の教師をしていたのですが、手先が器用であったため、万年筆を自分で修理してました。
これを聞きつけた学生から万年筆の修理依頼を受けるようになります。
この時、ジョージは『なんで人が作った万年筆を修理しているんだ?』、この疑問から『自分で万年筆を作ろう!!』と思って創業に至ります。これがパーカーの始まりですね。
手先が器用とはいえ、教師の道から職人の道に大きく方向転換するのは、簡単なことではなかったと思いますね。
パーカーの年表から見えてきた、歴史的調印と王室御用達はパーカーだった!!
パーカーの年表を紐といていくと、歴史に残る調印や王室御用達としてパーカーの筆記具が使われてますね。その年号と内容がこちら!!
年号 | 内容 |
1945年 | 第二次世界大戦が終結し、ドイツの降伏文書の調印に 「パーカー51」を使用 【パーカー51の詳細はこちら!!】 |
1945年 | 日本の降伏文書の調印に「デュオフォールド」を使用 【デュオフォールドの詳細はこちら!!】 |
1962年 | エリザベス女王から「ロイヤルワラント」(※)の称号を授かり、 パーカーは英国王室御用達の筆記具ブランドになる |
1990年 | ウェールズ公チャールズ皇太子からパーカー2つ目となる「ロイヤルワラント」(※)の称号を授かる |
※ロイヤルワラント・・・王室御用達の意味。王室のあるイギリス、オーストリア、デンマーク、ベルギー、モナコ、オランダに提供できる選ばれた商品やブランドの称号。
1つの筆記用具メーカーが100年以上の歴史の中で、社会に溶け込んで、『どのように貢献してきたのか?』
歴史的調印やロイヤルワラントで、パーカーの社会的信用力が非常に高いことが言えますね。
2021年で生誕100年を迎える、パーカーでも特に力を入れてきた商品がこれ!!
1921年に誕生し2021年で100年を迎えるパーカーの商品が、『デュオフォールド クラシック』です。この『デュオフォールド クラシック』は、別名『ビッグレッド』と呼ばれておりますね。
これまで黒一色だった万年筆メーカーに初めて鮮やかなオレンジ色が登場します。これが、『ビッグレッド』と呼ばれる由来ですね。
また、この『デュオフォールド クラシック』は、部品の交換と修理を25年無償で保証してました。現在では、パーカーのほとんどの商品が2年間保証されていますが、25年間保証ってちょっと想像がつかないですよね。
過去、現在をみてもこれほど長い保証期間がついた商品はないと思いますね。それだけ、自信を持った商品作りをしていたことが言えますね。
『デュオフォールド クラシック』の詳細はこちら!!
まとめ
- パーカーのボールペン生産国は、2009年からフランス
- 1892年ジョージ・サンフォード・パーカーにより、アメリカで創業
- パーカーの万年筆やボールペンは、社会的信用力が高い
創業者であるジョージ・サンフォード・パーカーが電信教師からペン職人の道に方向転換されていたことに驚いた方も多いと思います。
彼が、残した有名な言葉に『優れたペンをつくりあげることは常に可能である』がありますが、世の中に浸透し社会的信用力まで手に入れたブランドがこの言葉で受け継がれて来たのだと思いました。