少しづつ暑さが和らいで、秋が深まって来る季節に行われるイベントに七五三がありますね。七五三の男の子の着物の着付けって知ってますか?
「女の子の着付けは知ってるけど、男の子の着付けはやった事ない。」という方も多いと思いますね。
また、七五三の着物の肩上げ(※)や、お直しをしたいけど、「どうのような縫い方をしていいのか分からない?」という方もいると思いますね。そこで、私がさまざまな角度から情報収集しました。
肩上げ…着物の背の縫い目から袖口までの長さ。(肩ゆき)
七五三の男の子の正しい着物の着付けは、この手順!!七五三の着物の肩上げの縫い方は、意外と簡単だった!!
そもそも、七五三の男の子の着物は、何を着せればいいの?
七五三の男の子の着物は、袴を着せるのが習わしになってますね。紋付羽織袴を着せるのが一般的で、柄には兜や鷹が描かれているものが人気のようですね。
ほとんどの5歳の男の子は、人生初の和装だと思いますね。着慣れない服装だけに、親も子も悪戦苦闘だと思いますが、一大イベントなので楽しみたいですね。
七五三の男の子の着物の着付けは、この手順が正解!!
七五三の男の着物で必要になる物がこちら!!
- 羽織
- 着物
- 長襦袢(ながじばん)
- 腰紐
- 袴
- 雪駄
- 角帯
- 白扇子
- 懐剣
- 羽織ひも
- お守り
以上の10点が、七五三の男の子の着物で必要になるものですね。
それでは、着物の着付けの仕方を順に見ていきましょう!!
1.長襦袢を着て腰紐を締めます。えり元はぴったり合わせ、裾は短めにします。
2.着物を着せ、下前から合わせます。半衿は、 1~1.5cmくらい出します。
3.上前を合わせ、腰紐を締めます。裾はくるぶしくらいで、余分なしわやたるみを整えます。
4.後ろの中心で「て」の部分を約40cm残し帯を2周巻き、ひと結びします。
5.「たれ」の部分を手にとって、15cm幅ずつ中に折り込みます。折り込んだ「たれ」は山折りにして立体感を出します。
6.「て」の部分を下から上に巻きます。残った部分を帯の間に入れます。
7.着物の袴より長くなりそうな場合は、裾をまくり上げて帯に挟み込みます。
8.袴をはかせます。袴が1cmくらい見えるように袴をおさえます。
9.前ひもを後ろに回し、帯の結び目をおさえるように交差させます。
10.前に持ってきた紐を向かって左側の位置で交差させて後ろにまわします。
11.帯の結び目の下のあたりで蝶結びにします。
12.腰板についているへらを帯の間に挟み、腰板を結び目の上に安定させます。
13.後ろ紐を前にまわし、前紐の内側にクロスするように通します。
14.向かって右側の紐が上になるようにクロスします。
15.右側の紐を上から下にくぐらせます。更に左側の紐を右に持ってきてもう一度くぐらせます。
16.右の紐先を手に取り、7cmほどの長さで折り込んでいきます。
17.左の紐先を折り込んだ、折り込んだ紐先の中心に上からまっすぐ下ろします。その後、十文字になるように調整します。
18.十文字の横と縦の長さが同じになるようにします。
19.羽織を着せて衿を折ります。
20.末広や懐剣をつけて完成ですね。
着物の着付けは、帯の結び方が一番難しいのですが、動画を見ながら作業できれば、あなたにも出来ると思いますね。一度覚えてしまえば、今後の大事なイベントがある時に和服で出席することが出来ますね。
七五三の着物の肩上げの縫い方は、これ!!
七五三の着物の肩上げをする場合の手順がこちら!!
1.着物の裄(ゆき)の長さを測ります。裄(ゆき)は、お子様の首の後ろの中心から、袖口までの長さですね。
2.次にお子様の裄の長さを計測します。お子様に立ってもらい腕を斜め45度にして、肩から手首までの長さを測ります。
3.最初に1で計測した着物をAとして、お子様のサイズをBとした場合にA-Bの差分が肩上げする長さになりますね。
4.着物の肩幅の半分の位置が肩上げ山になりますね。着物の後ろ側は、袖付け止まりから2センチ程の高さまで、まっすぐに取ります。前側は袖側へ1センチ斜めに取ります。
5.肩上げ寸法の半分の長さを、肩上げ山から左右均等に、マチ針で固定します。後ろ側は、肩上げ寸法で出した長さの半分よりも1センチ少なく固定します。
6.肩上げ山を袖側へ倒し、表面が細い目になるように縫いましょう。これで、着物の肩上げは完了ですね。
肩上げで大事なポイントは、肩上げ山の位置のとり方ですね。そのためにも肩上げする長さを、しっかり計測する必要がありますね。また、着物は、二目縫いという表面の目が細かい縫い方ですね。
まとめ
- 七五三の男の子の着物の着付けは、帯の巻き方が重要
- 七五三の着物の肩上げは、二目縫いという縫い方をする
七五三は、5歳の男の子にとって初めてと言ってよいくらいの、和装だと思うので、かっこよく着物の着付けをさせてあげたいですね。
また、着物の肩上げやお直しは、縫い方含めて知っていると自分で直す事ができますね。一生の記念に残る七五三を華々しく飾りたいですね。