LED電球って知らない人はいないくらい、各家庭に普及してますよね。白熱電球を使われている方もいると思いますが、LED電球って寿命が長く発光効率がよく電気代を節約できるという話しをよく聞きますよね。
では、LED電球をつけっぱなしにした場合、電気代はいくらになるのでしょうか?白熱電球のつけっぱなしと比較して、どのくらい安くなるのでしょうか?
また、LED電球が点滅した場合は、どう対応すればよいでしょうか?もしかして寿命なのでしょうか?これらの疑問に私がさまざまな角度から情報収集しました。
LED電球のつけっぱなしは、蛍光灯、白熱電球のつけっぱなし電気代の○%削減できる!!LED電球が点滅した時は、寿命を疑う前に、これを確認しよう!!
LED電球と白熱電球の、そもそも違いって何?
LED電球は発光ダイオードを使った電球ですね。LED電球の最大の特徴が低消費電力で長寿命ですね。白熱電球は、ガラス管の中に入ったフィラメントと言われる金属の細い線からなる電球ですね。
LED電球と、白熱電球で具体的にどのくらい違いがあるのか一覧で見ていきましょう!!
特性 | LED電球 | 白熱電球 |
発光強度(※) | 810lm(7.3W) | 800lm(60W) |
発光効率 | 63%(200lm/W製品) | 8~14% |
エネルギー交換率 | ||
色温度 | 2,700~15,000K | 2,400~3,000K |
寿命 | 2万~8万時間 | 1000時間 |
発熱 | 熱損失37%(200lm/W製品) | 熱損失+赤外放射90% |
応答性 | 100ナノ秒以下 | 0.15~0.25秒 |
発光強度…どれだけの光を発するか、度合いを計測したもの
ここで、大きな違いの出ている項目が、「発光効率」、「寿命」、「発熱」と「応答性」ですね。
LED電球は、白熱電球より値段が高いのですが、『発光効率が良く、熱損失が少なく、寿命が長い』ので白熱電球より約87%消費電力を抑えられるようですね。
電球を、白熱電球からLED電球に切り替えるだけで、「節電」、「節約」になるなら、やったほうがお得ですね。
LED電球と蛍光灯の、つけっぱなし電気代はこんなに違った!!
LED電球は、消費電力が少ないので電気代が安いのが利点ですが、LED電球と蛍光灯で、どのくらいの差が生じるのか調べてみました。
今回は、蛍光灯タイプのリビング照明に使用されるシーリングライト(※)を例にとって、電気代を計算してみましょう。蛍光灯の発光強度96.2ml/Wの消費電力72Wの場合、
シーリングライト…天井面に直接取り付けるタイプの照明器具のことですね。
蛍光灯を“つけっぱなし“にした時の電気代は、いくら?
蛍光灯の1時間あたりの電気代が、
- 72(W)÷1000(KW表示に変換)×1時間(使用時間)×27円(電気料金単価) = 1.94円
1時間あたりの電気代が1.94円になりますね。仮に出勤時に電気をつけっぱなしにして、10時間後に帰宅した場合、
- 1.94円×10時間 = 19.4円
1日10時間電気をつけっぱなしにした場合に発生する電気代が、19.4円になりますね。仮に、これを週休二日制の職場で1ヶ月繰り返した場合、
- 19.4円×20日 = 388円
1ヶ月あたりのつけっぱなし電気代が388円になりますね。1ヶ月388円なら「たいした事ない!」と思う方もいるかも知れませんね。
しかし、つけっぱなしが習慣になっている場合は、これを繰り返す可能性が高いですね。仮に、この悪いクセを1年間続けてしまった場合、
- 388円×12ヶ月 = 4,656円
1年で4,656円のつけっぱなし電気代が発生しますね。こまめに電気を切る習慣があれば、1年で、おいしい食事一回分や、飲み会一回分を節約する事ができますね。
LED電球を“つけっぱなし“にした場合の電気代がこちら!!
蛍光灯の発光強度と同じくらいの、LED電球の発光強度99.2lm/Wの場合、消費電力が47.7Wになりますね。
これらを蛍光灯と同じ定義で、1時間電気をつけっぱなしにした場合、
- 47.7(W)÷1000(KW表示に変換)×1時間(使用時間)×27円(電気料金単価) = 約1.29円
1時間あたりの電気代が約1.29円になりますね。仮に出勤時に電気をつけっぱなしにして、10時間後に帰宅した場合、
- 1.29円×10時間 = 12.9円
同じミスを1ヶ月してしまった場合、
- 12.9円×20日 = 258円
これを蛍光灯と同じように、1年間繰り返してしまった場合、
- 258円×12ヶ月 = 3,096円
1年で3,096円のつけっぱなし電気代が発生しますね。蛍光灯とLED電球を、仮に同じ条件で1年間電気をつけっぱなしにした場合の差異が、
- 4,656円(蛍光灯電気代)-3,096円(LED電球電気代) = 1,560円
1年間電気を、つけっぱなしにした場合、LED電球の方が、1,560円節約できますね。電気を節電する習慣を身に着けつけた方が、一番良いですね。
仮に、電気つけっぱなしの悪い習慣があっても、LED電球であれば白熱電球をつけっぱなしにした時より、約33.5%節約できる事がわかりますね。
LED電球の点滅は寿命?どう対処するべき?
LED電球が点滅する場合は、考えられる理由が大きく分けて3つありますね。
- LED電球発光時の熱による部品の劣化
- LED電球のヒートシンクの不良
- 調光機能付きLED電球を使っている
それでは、各々の詳細を見ていきましょう!!
LED電球発光時の熱による部品の劣化
LED電球が点滅する場合に、考えられる1つ目の要因が部品の劣化ですね。LED電球は、白熱電球や蛍光灯より構造上、部品の数が非常に多いですね。
部品の数が多いということは、白熱電球や蛍光灯より壊れる可能性が高い事になりますね。また、LED電球は、衝撃や熱に非常に弱いですね。
特にLEDは発光による熱を発するので、その際にチップ部品が熱で劣化したり故障してLED電球が寿命になる事があるようですね。
LED電球を落としてしまった場合に、見た目には問題が無くても、「ハンダ剥がれ」と言って、チップ部品をハンダで基板に接着しているのですが、このハンダが剥がれてしまい故障するケースもありますね。
ハンダ…鉛とすずを主成分とする合金で、電子部品をプリント基板に固定するさいに使われますね。
LED電球を取り付け時は、慎重に扱うことをオススメしますね。
LED電球のヒートシンクの不良
LED電球が点滅する場合に、考えられる2つ目の要因がヒートシンクの不良ですね。
LED電球には、ヒートシンクという放熱や吸熱をする部品がついているのですが、この部品が不良品だったり、組み立て不良をおこしているとLED自体の寿命に到達する前に故障することがありますね。
調光機能付きLED電球を使っている
LED電球が点滅する場合に、考えられる3つ目の要因が調光機能付きLED電球※を使用している場合ですね。
調光機能付き…明るさを調節できる機能で、100%~約10%の明るさまで調節できますね。
調光機能付きLED電球を、照明器具に取り付ける場合は、照明器具側に調光機能がついていないと、LED電球が点滅することがありますね。
調光機能がついていない照明器具に、調光機能のついたLED電球をつけて使用すると故障の原因になりますね。
調光機能付きLED電球を使用したい場合は、照明器具側ににも調光機能がついている必要がありますね。
LED電球の寿命は、白熱電球の約40倍、蛍光灯の約5倍長いと言われてますが、取り扱いの仕方によっては、寿命を満たす前に故障する可能性が高い事が良くわかりますね。
まとめ
- LED電球は電気を“つけっぱなし“にした場合、白熱電球の“つけっぱなし“より約33.5%の節約になる
- LED電球は長寿命だが、取り扱いを間違えると、性能を発揮する前に故障する
- LED電球が点滅した時は、「熱による部品の劣化」、「ヒートシンクの不良」、「調光器付きLED電球」の3つを疑う
LED電球は白熱電球より価格は高いですが、低消費電力で長寿命なので、取り替えるだけで節電、節約になるすぐれものですね。
電気代も、つけっぱなしにしても白熱電球より約33.5%節約できるので、長い目でみるとLED電球はお得ですね。
ただし、LED電球が点滅した場合は、照明器具がLED調光機能に対応していなかったり、LED電球内でチップ部品の故障等が発生している事が考えられるので、使用を中止することをオススメしますね。
そのまま使い続けると、照明器具側も故障する可能性がありますね。
余談ですが、私は電気科出身なので、高校時代に調光器をつくった事があるのですが、当時は白熱電球の卓上ライトのケーブルを調光器に挿して、調光器のケーブルをコンセントに挿して使ってましたね。
調光もダイヤル式のもので、左右に回して明るさを調節してましたね。今では、リモコン一つで明るくしたり暗くできますが、当時は『明るさを調節できる』事が、私にとって衝撃でしたね。
おじさんのセリフですが、「世の中、本当に便利になったな~」と思いますね。