伝統行事

毎年春と秋に行う衣替えには、どんな意味があるのか?子供に説明できますか?

毎年春と秋の2回必ず行うのが、衣替えですね。日本には四季があって春夏秋冬と季節が変わり、季節に応じた服を入れ替えるために衣替えをしていますよね。

子供の頃から幾度となく繰り返してきた、この衣替えですが、目的は知ってるけど、どんな意味があるか子供に説明できますか?

そこで、私がさまざまな角度から情報収集しました。衣替えにはこんな意味が含まれていた!!子供に衣替えを説明する方法はこれ!!

衣替え 引用元:Google

スポンサーリンク

そもそも、衣替えはいつ始まったの?

平安時代(西暦794年~1185年)の宮中行事から衣替えが始まったと言われておりますね。中国の風習をまねて、旧暦の4月1日と10月1日に夏服と冬服を着替えると定め、これを「更衣(こうい)」と読んだのが始まりのようですね。

この「更衣(こうい)」という文字は、現在では「更衣室」という言葉で使われておりますね。

単純に着替えをおこなう部屋という認識しかありませんでしたが、この“更衣“という文字に“衣替え“の意味が含まれていたのですね。

鎌倉時代に入ると衣服だけではなく、調度品(※1)まで替えるようになったようですね。

調度品・・・身の回りに置かれた日用品、家具、道具など

また、神も衣替えをするとして「更衣祭」を行っている神社もあるようですね。

衣替えの時期は、どこでも同じ?

衣替えは多くの地域で、6月1日と10月1日の年に2回季節の服に替える事をいいますね。この衣替えは、強制では無く習慣として行われておりますね。

北海道などの寒冷な地域では、6月15日と9月15日に衣替えが行われおり、半月ずつ短くなってますね。

また南西諸島などの温暖な地域では、5月1日と11月1日に衣替えが行われており、1ヶ月ずつ長くなってますね。

衣替えの習慣は日本全国に根付いておりますが、気候に応じて衣替えの期間が異なることが分かりますね。

スポンサーリンク

衣替えが4回!それっていつの時代?

衣替えの歴史をさかのぼると、江戸時代に衣替えを年に4回行っていたようですね。それがこちら!!

時期服装
4月1日~5月4日袷(あわせ)※1
5月5日~8月31日夏服
9月1日~9月8日袷(あわせ)
9月9日~3月31日綿入りの冬服

袷(あわせ)・・・生地を2枚縫い合わせた裏地のある着物

江戸時代は、夏服と冬服の間に、袷(あわせ)を着ている期間が約1ヶ月程あったことが分かりますね。江戸時代は旧暦なので、衣替えの時期が暦上は1ヶ月程早く行われていることが分かりますね。

子供に衣替えを説明する方法はこちら!!

小さい子供に衣替えを説明するのに、日本には四季があって季節の変化に応じて、温度の変化があるので、それに適した服装をするという事を教えてあげると分かりやすいと思いますね。

次に、服の機能性について、夏物の生地の薄い服で暑さを逃がしやすく通気性が良いので熱中症になりにくくなりますね。冬物の生地の厚い服を着て体温をさげること無く暖かくすごせますね。

日本の四季と服の機能性について併せて説明してあげると、子供の衣替えに対する理解が深まると思いますね。

また、子供に衣替えを教える時に、制服を着ている職業の人や、学生を見せてあげると理解しやすいのかも知れませんね。

現在では、クールビズと称して様々な業種のサラリーマンがノーネクタイを採用しているので、ノーネクタイも衣替えの一つと言えるかも知れませんね。

衣替え 引用元:Google

まとめ

  1. 衣替えは、中国の風習の夏服と冬服を着替える“更衣(こうい)“を意味する
  2. 衣替えは、平安時代の宮中行事から始まった
  3. 衣替えを子供に教える時は、日本の四季、服の機能性と制服を着る職種について説明すると分かりやすい

子供の頃から、季節が来ると自動的に夏服、冬服に衣替えを何度もしてきましたが、平安時代から続く歴史があるとは思ってなかったですね。

江戸時代には年に4回も衣替えをしていた事や、調度品まで替えていたのは、四季がある日本だからこそ、季節感というものを昔の人は大事にしていたのかも知れませんね。

この風習を大事にしていきたいですね。

スポンサーリンク

-伝統行事
-

© 2024 もちしるべの言魂@ブログ Powered by AFFINGER5