ドイツミュンヘンの外資系レストランで働いて3年が経過すると、何も感じなくてなってきてしまう事があります。それが、『なんで、こんな事になるの??』という出来事があって、日本で働いていた時だったら考えられなかったような事が多発します。
この記事では、飲食あるある面白ネタ【ドイツ編】として、『なんでこんな事が起きるのか?どう解釈したら正解なのか?』についてまとめてみました。それがこちら!!
食事の終わりに必ず聞かれる〇〇!!本音言われたらどうするの?
ドイツのレストランで必ず聞かれる食事終わり言葉が、ホールスタッフから『おいしかったですか?』という質問です。
ドイツに来た当初は、ドイツ語が全然分からなかったので、何を言われているのかサッパリ理解できなかったのですが、何を言われているのか理解した時は衝撃を受けましたね。
『よっぽど、料理に自信があるのかなぁ?』とか、『まずかったと言われたら、なんて返答するのかなぁ?』って考えましたね。
その後、どこのレストランでもホールスタッフが必ず『おいしかったですか?』と聞いている事を知って、そういう文化なんだなぁと認識しました。
日本の場合、高級料亭の女将だったら、もしかしたら『お口に合いましたか?』みたいな感じで聞くかもしれませんが、一般的な日本の大衆店では聞かないフレーズですよね。
〇〇している方を、伝票に記載!!何の意味があるの?
『妊娠している方を、伝票に記載してくる』。私が外資系レストランに勤務して衝撃を受けたのが、『お客さんが妊娠しているかしてないか?』という情報です。
初めてこの情報が伝票に記載されていた時は、『えぇ~、その情報必要なの?』って本当に思いました。それと同時に『何のために、この情報をキッチンに送っているの?』と疑問に思いました。
あとから分かった事ですが、ドイツでは『妊娠している方は生魚や寿司を食べると体に悪い』という考えが蔓延しており、情報としてホールメンバーはキッチンに送っていると言う事でした。
しかし、冷静に考えて『お客さんは、何でも好きなもの選べるんだから、この情報いらない』とか、『食べられる物だけ、注文すれば良くない』って思いました。
本当に、この情報が現在も通知されるので、『誰のための情報で、何に役立っているのか?』本当に謎です。
東京の飲食店で勤務していた時は、こんな情報を聞いたことなかったので、ドイツに来て外資系レストランに勤務して初めて感じた衝撃でした。
本当の〇〇なのか?好き嫌いで言ってるのか謎の時がある
本当のアレルギーなのか?好き嫌いで言ってるのか謎の時があります。これは、伝票に醤油アレルギーとか大豆アレルギーと書いてあった時があったのですが、『うちのお店、95%ぐらいの商品に醤油や大豆が入ってますけど・・・』となることがありました。
この場合、『ソースも含めて醤油や大豆が入っていない物を準備しなければならないのです』が、『ソースを作るのに時間がかかる』とか『この商品はアレルギーに引っ掛かるから出せない』という話しを、ホールスタッフからお客さんに伝えると、通常通りでOKという事がたびたび発生します。
この時、『アレルギーという名の好き嫌いを伝えているの?』って真っ先に感じましたね。もしくは、『本当は食べれるけど、今日は食べたくない気分なの?』とか、考えても答えが出ない時があります。
ドイツに来て初めて勤務した日本食レストランでも似たような事があって、豚肉食べれないというお客さんが、とんこつラーメンを注文してきて、『シャーシューだけ無し』と言ってきたのですが、『とんこつラーメンのスープは豚肉からできてますけど・・・』と説明したら、スープはOKという珍回答を貰った記憶があります。
この時も、『豚肉の形が見えなければ、OKなのかなぁ?』と、ものすごく疑問に思いましたね。どういう解釈をしたら、正解なのか本当に謎ですね。
食べかけの食事でも〇〇するお客さんがいる!!もう食べてるのに?
食べかけの食事でも返品するお客さんがいるという事ですね。日本だとあんまり馴染みがないのですが、食べてから『口に合わなかった』、『おいしくなかった』という理由で返品されます。この場合、少しは食べているのですがお代は請求されないという謎システムが発動します。
『口に合わなかった』や『おいしくなかった』という事を、直接お店に伝える文化も驚きなのですが、食べているのにお金が請求されないという仕組みがもっと驚きでしたね。
『お客さんの意思で注文していて、食べているのに、なんでお金が請求されない・・・?』これは、未だに謎の文化だなと思っています。
頼んでない物が間違えて来ても、お客は何も言わずに〇〇する!!
頼んでない物が間違えて来ても、お客さんは、何も言わずに食事するです。日本人の場合だと、頼んでないものが間違って自分のテーブルに来たら、『私、この商品頼んでないです』というのが、一般的な回答だと思います。
しかし、ドイツでは頼んでない物が間違えて来ても、『伝票に書いてないので請求されないという暗黙のルールがあるのか?』お客さんは、注文間違っているという発言もせずに食べ始めます。
これには、本当に驚いたのですが、『自分が注文した商品が分かっていないのか?』、もしくは『間違ったホールスタッフが悪い?』と思っているのか、いずれにせよこの間違った分は請求する事ができないので、『毎月どんだけ損失だしてるんだろう?』って思いますね。
『自分が注文した商品が分かっていない』に関連することなのですが、ドイツにあるレストランは文字だけのメニューが一般的なので、商品知識がないとミスオーダーをしやすいと言えますね。
一応、商品名の下に補足で、どんな材料が使われているかという事は記載されますが、知識がないと間違ったり、イメージと違ったなんてことは頻繁に起こりますね。
写真の入ったメニューにすれば良いと思うのですが、『文字だけで書かれたカッコいいメニューにこだわりがあるのか?』アジア系以外のお店は、写真のない文字だけのメニューを使ってますね。
まとめ
- ドイツでは食事に終わりに必ず『おいしかったですか?』と聞かれる
- 外資系レストランで勤務していると『妊娠しているお客さん』の情報が伝票に記載される
- 伝票に記載されるアレルギーは本当の時と、好き嫌いの時がある
ドイツでの生活が6年経過し、衝撃を受けたことを当たり前として捉え始めている自分が居ると思い、飲食あるある面白ネタとして記事をまとめてみました。
海外で生活すると、日本で生活していた時の常識が全く通用しないことがあり、そのたびに衝撃を受けて良くも悪くも勉強になりますね。
私の実体験ベースで記事を書いているので、人によっては感覚的に異なる考えを持っている方もいると思います。面白おかしく読んでいただけると嬉しいです。