ヨーロッパで感染拡大しているコロナウィルスですが、国境閉鎖や飛行機が飛ばないだの日増しに問題が大きくなってますね。ここに来て政府も大きな対策に出たのが公共施設、ホテルや飲食店の休業ですね。
来るときが来てしまったというか、私の勤務しているレストランも休業になりました。そこで、ドイツの飲食店がどんな状況になっているのか?今後どんな事が起こりそうなのか考察を交えて説明したいと思います。

コロナウィルスで、ドイツの飲食店はどうなっている?
コロナウィルスの影響で、ドイツの飲食店はこんな状況になった。それがこちら!!
- 3月18日より飲食店の営業が6時~15時に制限
- 1日あたり最大30人の営業(テーブル間の距離を1.5メートル離す)
- 15時以降は持ち帰り、宅配業務のみ営業可能(3月30日まで)
- レストランは早くても6時に開店し、18時には閉店しなければならない
※コロナウィルス対策の詳細については、在ミュンヘン領事館が発行している資料を参照下さい → クリックして下さい
まず、3月18日より飲食店の営業が6時~15時に制限なのですが、この決定で夜営
3月18日より飲食店の営業が6時~15時に制限ですが、この決定で夜営業をメインに行なっていた、バーなどは完全に営業停止になることが言えますね。
また、1日あたり最大30人の営業については、飲食店の規模が小さい所はなんとか営業できるかもしれませんが、常時100人単位で営業していた飲食店は、来店するお客さんが制限されるので大きな損失がでることが言えますね。
15時以降持ち帰り、宅配業務のみが営業可能ということですが、結論から言うと、持ち帰り、宅配業務に対応した注文が取れる飲食店のみ営業することが可能という事になります。
実際に私が勤務しているドイツミュンヘンの飲食店は、ホテルに直結している事もあり持ち帰りや宅配業務に対応していないため、休業することになりました。
今まで、持ち帰りや宅配業務に対応していた飲食店は、15時以降も営業できるのですが18時には閉店しなければならないという事になりますね。
休業したドイツの飲食店の従業員はどうなるの?
休業したドイツの飲食店の従業員については、会社の経営状況や方針によって異なると思います。そこで、私が勤務しているドイツミュンヘンの飲食店の状況について説明いたします。
結論から言うと下記のような決定になりました。
- 3月末までの給料は100%会社から全額支給
- 4月の給料から「給与手取り額60% 」+ 「給与手取り額40%×政府支援金60%」支給になる
- ミニジョブ(副業)を許可する
それでは、詳細について見ていきましょう!!
3月末までの給料は100%会社から全額支給
まず、3月末までの給料は100%会社から全額支給されるという事ですね。飲食店に限らず、勤務先の経営状況や方針によりますが、コロナウィルスがドイツで蔓延しだした3月初旬までの給料しか支給されない会社もあるので、3月分の給料が全額支給されるのはありがたいです。
4月の給料から「給与手取り額60% 」+ 「給与手取り額40%×政府支援金60%」支給になるってどういうこと?
次に、政府が発令した支援金による救済措置が4月の給料から適用されるということですね。これはどういうことかと言うと、コロナウィルスによる会社の倒産を回避するために政府が巨額の支援金を企業に支給して、従業員の給料支払いや家賃の支払いにあてるという処置ですね。
それでは、具体的な数字を入れて4月に支給される給与がどうなるか計算してみましょう!!
例えば仮に毎月手取り額で1000€支給されていた場合、下記のようになります。
(支給額1000€×60% ) +(支給額1000€×40%×政府支援金60%) = 840€
3月支給額の16%カットで4月の給料が支給される計算になりますね。ただし、現時点での状況なのでコロナウィルスによる休業期間が長引けば政府支援金( ※ )の割合が減ってくることが予想されますね。
※全ての職業が同じような政府支援金の比率になっているのか分かりません。ドイツで勤務されている場合は、上司に確認された方が良いと思います。
ミニジョブ(副業)を許可
ミニジョブは日本で言う副業にあたります。通常副業は勤務先によりますが、禁止していたり会社に申請しないとできない仕組みになっております。このミニジョブ(副業)が会社の許可を得ずに、仕事が見つかり次第はじめてよいという事になりました。
お金を稼ぐチャンスがあるのであれば、ミニジョブ(副業)して下さいという事ですね。会社もこの辺は臨機応変な対応だと思いますね。

まとめ
- ドイツの飲食店の営業は3月18日から6時~15時になる
- 1日あたり最大30人までの営業になる
- 15時~18時は宅配と持ち帰りのみ営業
ドイツの飲食店はコロナウィルスの影響で大幅な営業時間の短縮と人数の制限がされたことが言えますね。15時~18時は特に配達に限定された営業になってますね。
コロナウィルスの終息が見えていない現状では、政府の対応としては仕方がない事かもしれません。しかし、これだけの制限をかけられてしまうと経済活動が回らなくなってしまうのも事実ですね。
悲観的にみると、遅かれ早かれ将来的に飲食店は配達と持ち帰りのみに制限される可能性が高いと思いますね。楽観的にみると、まだ飲食店は時間短縮されたとはいえ営業できていると言えるのかもしれません。